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湯治の効果 温泉の入り方 温泉の適応症 温泉の禁忌症 温泉療法関連情報

湯治が、あらためて見直されている。戦国、江戸と大名を始め庶民も湯治によって病を癒した歴史がある。明治維新後、西洋医学の普及によって一度は廃れかけた湯治であったが、西洋医学がもっとも不得意とする慢性病の治療の一方法として再び湯治が復活し始めている。症状改善効果として神経痛、リュウマチ、腰痛、肩こりを始め。外傷、火傷、手術後の保養、交通事故の後遺症、胃腸病、肝臓病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、婦人病、不妊症、更年期障害、喘息、気管支カタル、皮膚病、アトピー性皮膚炎、痔疾、悪性腫瘍などその効用は多岐にわたる。温泉には温泉本来の温熱効果とともに温泉に含まれる多数のミネラル類が入浴や飲泉によって体内に吸収され穏やかな治癒効果をもたらす。現在、各地の湯治場にも医療体制を持つところも出始めた。症状にあわせてお出かけありたい。この「湯治のススメ」では基本的に長期間療養ができるような比較的低料金の宿や、自炊可能な宿の紹介をしたい。なお、お出かけ前にはかならず現地の状況、宿泊料金、サービス内容などを確認されたい。
湯治の効果
環境転地による精神的効果 病は気からとは昔からよく言われるが、多くの温泉が山間地、海岸など風光明媚な場所にある。清浄な空気の中で日常とはことなった生活時間が心をリフレッシュし精神的な安定感が得られる。
温熱効果 全身を温め血行を高めることによって新陳代謝が促進される。
浮力効果 温泉の浮力効果により体重を軽くし温熱効果との相乗効果によって体の動きを助ける。
水圧効果 水圧によって圧迫し、半身浴などの水位では心臓の働きを助け全身の血行を促す。
化学・薬理効果 温泉に含まれる微量の化学・薬理成分が皮膚、呼吸、飲用などによって直接体内にとりこまれることによって効果を発する。

温泉の入り方
湯治のための一般的注意
既になんらかの症状を持っている場合はかかりつけの医師に相談して湯治を行う。
湯治に際しては温泉療法医がいる施設ではその管理下で、いない場合はその施設の管理者から禁忌症及び湯治の仕方について指導を受ける。
湯治の期間としては約2〜3週間が適当。
湯治のための入浴は、一般的に最初の数日は入浴回数を1回程度にし体調を判断しながら、その後は1日2〜3回くらい行う。
入浴中は浴中運動を除いて安静を心がける。
湯治開始後に、体がだるく感じたりする「湯あたり」が出る場合があるが、出た場合は体調が回復するまで入浴を一旦控える。
入浴後、皮膚から吸収される温泉の有効成分を洗い流さないようにし、できれば自然乾燥か軽く湯滴をおさえる程度に拭く。(源泉かけ流しの場合)
入浴後は湯冷めに注意し、一定時間の安静を保つ。
食後直後の入浴は胃が圧迫され気分が悪くなる場合があるので、最低30分〜1時間ぐらい時間をおいてから入浴する。
.飲酒してからの入浴は危険であり絶対に行わない。

入浴の方法
1.まずかけ湯を 温泉の温度に体を慣らすためのかけ湯はしっかりと行う。特に体の冷えている冬場は体があたたまったと感じるくらいにかけ湯する。足、腰、肩、胸とそれぞれ何度も順にかける。
2.半身浴で体を湯に慣らす 温度や水圧により心臓に急激な負担がかかり体調をくずす場合があるので、まず胸下半身浴で体を湯に慣らし温める。上半身が冷える露天風呂は最初は避ける。
3.適宜な入浴時間 入浴時間としては額がわずかに汗ばむ程度、心臓の鼓動があまり早くならない程度が適当。熱い湯の場合、我慢して入り続けるのは危険。
4.必ず休憩を 額が汗ばんできたら、いったん休憩する必要があります。あまり動悸が激しくない場合は浴槽のふちに腰かけ足湯をする、動悸が激しくなった場合は完全に湯船から出て洗い場で休憩するのがよい。とにかく無理をしないことが肝要。
5.慣れてきたらゆっくり浴中運動 2度目の入浴では体の筋肉・関節が柔軟になっているので、湯船の中で四肢をゆっくり動かします。湯による抵抗力があり心臓に負担がかかるので激しい運動は控える。特に筋肉痛、関節痛がある場合はゆっくりゆっくり動かす。

飲泉について
1.温泉に飲用の許可があるかどうか必ず確認する。
2.温泉療法医の指導を受け飲泉の禁忌症を必ず確認する
3.飲泉に際してはできるだけ源泉掛け流しの湧き出し口から自分専用の容器を使って飲む。循環泉の場合は注意が必要。
4.希釈が必要な場合はかならずその指示に従って飲む

温泉の適応症 (昭和57年5月25日 環自施第227号 環境庁自然保護局長通知による)
療養泉の一般的適応症(浴用)
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
泉質別適応症
泉質 浴用 飲用
塩類泉 塩化物泉 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病 慢性消化器病、慢性便秘
炭酸水素塩泉 きりきず、やけど、慢性皮膚病 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病
硫酸塩泉(鉄−硫酸塩泉及びアルミニウム−硫酸塩泉を除く) 動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病 慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症、糖尿病、痛風
二酸化炭素泉 高血圧症、動脈硬化症、きりきず、やけど 慢性消化器病、慢性便秘
特殊成分を含む療養泉 含鉄泉 月経障害 貧血
含銅−鉄泉 含鉄泉に準ずる 含鉄泉に準ずる
硫黄泉 慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病(硫化水素型)高血圧症、動脈硬化症、その他は上記に準ずる 糖尿病、痛風、便秘
酸性泉 慢性皮膚病 慢性消化器病
含アルミニウム泉 酸性泉に準ずる 酸性泉に準ずる
放射能泉 痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病 胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛

温泉の禁忌症 (昭和57年5月25日 環自施第227号 環境庁自然保護局長通知による)
療養泉の一般的禁忌症(浴用)
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)
泉質別禁忌症
泉質 浴用 飲用
塩類泉 塩化物泉 腎臓病、高血圧症、その他一般にむくみのあるもの、甲状腺機能亢進症のときはヨウ素を含有する温泉を禁忌とする
炭酸水素塩泉 ナトリウム炭酸水素塩泉は塩化物泉に準ずる
硫酸塩泉(鉄?硫酸塩泉及びアルミニウム−硫酸塩泉を除く) 下痢の時、ナトリウム硫酸塩泉は塩化物泉に準ずる
二酸化炭素泉 下痢の時
特殊成分を含む療養泉 硫黄泉 皮膚・粘膜の過敏な人特に光線過敏症の人(硫化水素型)高齢者の皮膚乾燥症 下痢の時
酸性泉 硫黄泉に準ずる
温泉療法関連情報
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