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爽快倶楽部編集部


2015.7.1
国民が自ら望んだこと
最近、テレビの国会中継を見ることが多くなった。
安保法制に関する与野党の質疑を見ながら思ったことがある。野党議員の質問に対して安倍首相の回答が、常に論点をずらしており、要を得ない。集団的自衛権行使の必要性を説くとき、そこにオバマ政権側の強い要請があることには、誰も触れたがらない。
また、背景として、仮想敵国としての中国、北朝鮮の名前を具体的にあげることができない。
これは、同様に野党でも同じである。国の防衛を論議する際には、具体的な仮想敵国との軍事バランス、外交状況をあげねばならないが、それを上げることができない。少なくとも安倍政権以前の民主党は政権にいたのであるから、そうした情勢分析を持っているはずである。それがまったく出てこない。
あまりに馬鹿げた国会の質疑である。

もうひとつ気付いたことがある。政府与党の驕りである。先の選挙で大勝利をおさめ、衆院で絶対多数を持っている自民党にとっては、国会質疑は単なる経過措置であり、かたちだけのものである、そうした横柄な態度が安倍首相の幼児性とあいまって、度々見受けれられる。

もっとも、これは国民が自ら望んだことである。




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