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爽快倶楽部編集部


2015..1.1
衆愚
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、戦後70年である。

戦前、大東亜共栄圏を実現するとして日本は戦争を行った。その結果の惨憺たることは誰もが知るところである。戦争は政治家、軍指導部によって遂行されるものであるが、それには大多数の国民の協力が必要である。この意味では、結果からすれば、太平洋戦争は軍部指導者が愚かであったことはいうまでもないが、それ以上に国民が愚かであったということができる。

戦後、日本は占領軍の手によってあらたな民主主義政治の道を歩み始めた。これを国民は即座に受け入れ、同時に世界が驚くほどの速さで復興を遂げた。日本国民の賞賛されるべき成果である。

戦前と前後、日本社会はたしかに変わったと思える。が、その背景においては何も変わっていないことがある。熱狂である。ひとつの体制、ひとつの文化への熱狂するあまりに、その未来を問うことがない。重要なのは現在という一瞬だけである。


戦前の熱狂は、日本を焦土とした。戦後の熱狂は拝金主義を生み出した。その結果、一握りの富裕層と大多数の貧困層という格差社会を生み出した。これは、戦前の熱狂と同様、なんらかの外の力がない限り、正されないのかもしれない。それが戦争なのか、国家の経済的破産なのか、今のところ誰も知らない。




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