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爽快倶楽部編集部


2013.10.1
負の遺産
子曰く、学びて時に之を習う、また説ばしからずや。朋遠方より来たる有り、また楽しからずや。人知らずして慍みず、また君子ならずや。
論語、学而篇である。 習ったことを、おさらいし、しっかりと理解し身につけていく。こんなに楽しいことはない。友が遠路もいとわず訪ねてきてくれる。こんなにうれしいことはない。人から認められなくても、不平不満をいだかない、これこそほんとうの君子ではないか、と孔子は説く。実に爽快な言葉である。論の限らず何事も日々学び、復習する。時に、友が自分のところに訪ねてきてくれる。友の笑顔を見、語る。自らが人に認められようと、認められないとにかかわらず、飄々と生きていく。まさに、これこそ人生の楽しみであろうと思う。
今、多くの高齢の方々は、自ずとこうした生き方をしているように思える。若かりし頃の野望を捨て、平平凡たる日々に満足して暮らす、これこそ、人の晩年にふさわしい生き方であろうと思う。一方で老いてなおも野望に燃える人もいる。あまりに不幸に思えてならない。それほどまでに金が、名声が欲しいのであろうか。論語の諸先生方にはお叱りを受けようが、小生の勝手な解釈である。あしからず。




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