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爽快倶楽部編集部


2013.5.1
クラシック・ファン
自分は老いた、そう思うときがある。体力の低下もそうだが、なにかするときのやる気、根気がなくなってきたように思える。それが体力の影響によるものなのか精神的なものなのかは、よくわからない。どうも気が乗らない、そんなときは散歩をするようにしている。散歩をすると、よくいわれる血の巡りがよくなるのか、なんとなくやる気がわいてくる。普段は自転車で30〜40分、ときには1時間近く走り回っているが、そのときには、こうした高揚感はあまりない。
ところで、このところ音楽史の本を読んでいる。ショーンバーグが書いた「大作曲家の生涯」という本だが、これが読んでみると、ことさら面白い。今まで知らなかったバッハ、モーツアルト、ベートヴェン、シューベルトなどの生涯はもちろん、日常の生活や彼らの性格までも書いてある。彼らは現代にまで残る多くの作品を残した大作曲家であり、天才でもあるが、ときにその人間的弱さも書かれており、そこに親しみを感じる。
自分の若いときには、多くのクラシッククファンがいた。かれらは同時にオーディオファンでもあったが、最近、そういう人々が、とくに若い人たちの中で少なくなっているようにみえるのは残念である。どうか、若い人たちにクラシック音楽を聴いて欲しいと思う。かってのような立派なオーディオではなくとも今様のmp3オーディオでもじゅうぶん楽しめると思う。現代の音楽にある多様なリズム、親しみやすい旋律など、実は、クラシック音楽こそ、その宝庫なのだと知って欲しい。老いた一クラシックファンのささやかな願いである。




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