TOP>コラム


爽快倶楽部編集部


2013.4.1
核兵器
北朝鮮が核武装した。周知のごとくである。その動機は、彼らの念願である朝鮮半島統一と思われる。そも是非はともかく、彼らが統一のために韓国に南下するためには、まず韓国軍と戦わねばならない。その戦争が始まれば同盟国である米国軍とも戦わねばならない。かっての朝鮮戦争では北朝鮮軍は中国軍とともに戦った。が、その後、世界は冷戦体制の崩壊とともに大きく変化した。今、朝鮮戦争をあらためて再開するには、北朝鮮軍は、およそ軍事的装備、規模において韓国軍及び米軍と戦う軍事力を凌駕しているとはいいがたい。それ故にこそ、軍事的抑止力としての核にたよったといえる。核兵器使用は自らの消滅をもたらす危険をはらむ。戦後、冷戦体制において米ソをはじめ、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタンなどが核兵器を保有しているが、一度も使われたことがない。全面核戦争が、結果として何をもたらすかを知っているからである。局地的な戦争は多くあったが、核兵器はけっして使われることがなかった。この意味で、いわば核兵器とは幻想の兵器である。
北朝鮮による朝鮮半島統一戦略は、いわば前世紀の遺物である。核兵器を保持すれば米軍は参戦しない、この判断は大きな誤りである。また、米軍参戦において中国が参戦することはない。少なくとも、今の中国の経済成長にとっては米国は最大の市場であり、その友好関係を崩すことはありえない。
核による他国への恫喝、この発想はあまりに古い。まさに前世紀の遺物である。




TOP>コラム



Copyright 爽快倶楽部