TOP>コラム


爽快倶楽部編集部


2013.3.1
リメンバー・パールハーバー
明治維新後を見ると、日清、日露戦争、そして太平洋戦争と、日本は、まさに戦争の歴史だった。
その日本が、昭和20年の敗戦をさかいにして、幸いにも、およそ70年ほど戦争を経験してこなかった。これは、他の先進諸国が中東や他の地域の紛争や戦争にかかわってきたことに比べ、ある意味、奇異である。国際紛争の解決のためには、基本的に武力行使が必要であることは歴史が教えるとおりである。その武力行使に加担することなくこれたのは、ひとつは日本国憲法であり、日米安保条約による米軍の軍事力に他ならない。

20世紀末にソビエト連邦が崩壊し、世界は冷戦から新しい世界の枠組みに転換した。その中で、特筆すべきものとして、今世紀に入っての中国の経済的台頭がある。その経済力を背景にした豊富な軍事予算によって、中国の武力は、自由主義諸国と方を並べるまでに拡大しつつある。

今、その中国が、以前大陸内部を中心として展開してきた武力を、海域まで拡大しようとしている。その理由は、台湾の武力併合のための東アジア制海権の確立であるし、更なる経済発展のための海の資源開発でもある。これを戦略的に可能にしている背景には、米国との緊密な経済関係がある。東アジアの覇権主張に対して、米国は自国の経済的利益を損なってまでも介入はすまいという中国の目論見がここにはある。

近い将来、現在よりもさらに高い軍事的緊張関係が日本と中国との間に生まれよう。そのとき、双方が一歩踏み込んで武力衝突となる可能性は非常に高いといわざるをえない。そのとき、日本はいかに対処すべきなのか?自分の国の国土は自分で守れ、この世界の常識の中で、いかにあるべきなのか?さらにいえば、仮に対中国との武力衝突が起き、日本が勝利したとしても、その結果に最大の危惧を持つのは、実は他の米国をはじめとする自由主義諸国であることを知っておかねばなるまい。
パールハーバーを米国は、今も忘れてはいないことを日本は心すべきである。




TOP>コラム



Copyright 爽快倶楽部