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爽快倶楽部編集部


2013.1.1
草枕
「山路登りながら、こう考えた。 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。」

ご存知、夏目漱石の草枕の冒頭である。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」、この考え、明治の時代も今も同じである。さらに、「ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。」、これも同様である。
昨年は、年末に政治の世界で大きな変動がおきた。原因は、諸氏のご存知のとおり。住みにくい世の中を、さらに住むにくくしようとした内閣が、世の人によって倒されただけである。
さて、ことしは住みやすい世を作ってくれるかどうか。角を立てず、流されず、窮屈にならずやってもらいたいものである。

新年明けましておめでとうございます。
本年も、爽快倶楽部をご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。




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