平成24年1月1日 |
年頭言 |
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新年 明けましてお目出とうございます。
今年は平成24年、文字通り昭和が終わり平成の世となって24年である。小生は昭和の生まれだから、昭和、平成と2代の御世に生きたことになる。昨年、天皇陛下のご健康がすぐれぬということで、ご入院されたことがあったが、不謹慎ながらもこのまま平成の世が終わってしまうかも知れぬと、ご心配申し上げた。幸い、ご病状も軽く、程なくのご退院で安心した。
元号は、日本書紀には、大化の改新(645年)の際に「大化」が用いられたのが最初であると書かれている。諸説はあるが、これを一般とするなら、一時断続があるものの、文武天皇5年(701年)に「大宝」となり、以降継続的に元号が用いられ、実に1367年もの間、元号は継続されてきたことになる。改元は、明治に改元された際、一世一元の詔が発布され天皇交代時に行われることになっているが、これ以前には、天皇の交代時以外にも随意に改元されていた。改元には、天皇の交代による代始改元、吉事をもってする祥瑞改元、凶事に際してその影響を断ち切るための災異改元や、三革を区切りと見なして行われる革年改元がある。これにならえば、昨年は正に千年に一度ともいうべき大震災、さらに収束までおよそ40~50年は続くであろう原発事故という大災害があり、まさに災異改元とすべき年であったようにも思う。改元は、人心一新の風潮をもたらす。一世一元の詔を軽んずるわけではないが、国の非常時にあって、現天皇より改元の勅を賜るのも、国民にとっては多くの励みになるのではないのか、と思った次第。
まだまだ、問題山積の時だが、この逆境を跳ね返し、日本人の心をここにありと生きていかねばなるまい。 |
爽快倶楽部 編集長 伊藤秀雄 |
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