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爽快倶楽部編集部


平成22年 10月1日
見果てぬ夢
小生が音楽バンドを始めてからおよそ1年半ほどが経つ。始めた動機は、特になかった。高校時代にベンチャーズにあこがれ、それが大学に入りロック・バンドとなり、ふとそのときの自分を思い出して、またやりたくなったに過ぎない。バンドを始めるに当たって、インターネットが大活躍してくれた。メンバーのほとんどを、中高年向けの、所謂おやじバンドメンバー掲示板で募り、現在のメンバーに至っている。見ず知らずの方々とバンドを組むということの不安はあったが、幸いにして現在まで継続できていることは、縁というものがあったのだと思う。
小生は、このバンド始めてから常に思っていたことだが、自分が何のためにバンドをやっているかという疑問を持ってきた。もちろん、バンドで演奏することは楽しいことであるが、それだけではどうも物足りない気分だった。そんなとき、3カ月ほど前に、新しいメンバーを迎えた。1年ほど一緒に演奏していたドラマーが家の都合で脱退したため、その後釜として迎入れた方である。募集は、上記と同じようにインターネットで行った。その彼は、若い頃にバンドをやっており、仕事に区切りがついたので、また音楽がやりたくなったという。ドラムを始めて、およそ1年だが、本人曰く、ドラムを仕事にする(もちろん趣味としてだが)という気迫の中、驚くべき上達度であり、小生達のバンドにすんなりと溶け込んだ。聞けば、多いときには一日6時間も練習したという。何故と思って聞けば、時間がないという。彼は現在66歳、体力的にいったいどこまでやれるか、わからぬという。それを聞いて、小生、人生やりたいことをやっておく、こういう考え方もあると気付かされた。
小生が若いころに好んで聞いた音楽とは、イギリスやアメリカのロックミュージックだった。60年代~70年代、エレック・クラプトンを始め、レッドツェッペリン、ディープパープル、エマーソン・レイク&パーマー、ボブディラン、ピンクフロイドなど多くのコンサートに足を運んだ。これらはともに武道館などの大会場でおこなわれ、まさに大音響であった。そのときの感動は昨日のことのようでもある。
小生のバンドの構成は、ドラム(66歳)、ベース(60歳)、キーボード(49歳)、ギター(54歳)、ギター(47歳)、ヴォーカル(50歳)である。こうしたメンバーだが、自分の目標として、今後は、あえて昔のロックが一番輝いていた時代の音楽を目標にしたいと思う。音がデカクなけりゃ、ロックじゃねえ!そんなことを還暦おじさんベースマンが云うのも楽しい。かっての見たロックバンドのように、いつの日か、武道館のステージで演奏をする、若い連中にこれが本物のロックだぜ!と気張ってみせる、これもいい。現在のメンバーならこれが出来るかもしれない。
生きる限り、見果てぬ夢を追いかけたい。
爽快倶楽部 編集長 伊藤秀雄




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