TOP>コラム


爽快倶楽部編集部


平成19年4月1日
セカンドライフ−第ニの人生
ここ数年、団塊の世代の大量退職がいわれ、退職後の過ごし方としてセカンドライフ−第ニの人生などとしきりにいわれている。私はこのいい方がきらいである。そもそも人生には第一も第二もない。おぎゃーと生まれて親の手の中で育ち、学校に入り教育を受け、卒業して社会に出る。やがて良縁に出会い一家を成す。そしてかって自分が親の手の中で育てられたように子を育てる。その間、家族を守るため必死に働く。子が巣立ち子もまた同様にする。老いたものは遠くから子をを見守り、その孫をいつくしむ。人の暮らしとは代々こういうものである。退職して何が変わるか、確かに毎日行くべき会社というところがなくなる、やるべきことがなくなる、が、そうだとしても、まるで抜け殻ののようにぼーっとしているわけには行くまい。
 人間は本来じっとしていられないたちのものである。やることはいくらでもある。新らしい職場での仕事、近所との付き合い、町内行事への参加、趣味への没頭、同じ趣味をを持つ人との交流、夫婦相和しての旅、地域ボランティアへの参加など枚挙にいとまがない。自ら求めればやることはある。求め方もまたいくらでもある。例えば公民館、区民会館などの公共施設に行ってごらんなさい、そこには多くのサークル、ボランティア団体の募集がある。また、インターネットで検索すれば、様々な情報と出会うことができる。
 退職とは第二の人生の始まりではない。今まで為してきたことの集大成である。また、新しいことが一から始められる。それも余裕をもって−こんな喜ばしく素晴らしいことはあるまい。第二の人生とは実りの時である。 
爽快倶楽部編集長 伊藤秀雄




TOP>コラム



Copyright 爽快倶楽部